PERIODONTAL DISEASE
生涯自分の歯で美味しく食事を
歯周病は進行すると歯を失う原因となる疾患です。
当院では、歯周病の原因を突き止め、根本的な治療を行います。
また、定期的なメインテナンスで再発を防止することが大切です。
院長メッセージ
歯周病は『30代以上の約7割』と罹患率がとても高く、歯を失う最大の原因となっています。
痛みが出ずに何年もかけてゆっくりと進行するため、歯がグラつくなどの症状として現れた時には歯周病がかなり進行していることが多く、とても恐い病気です。
生涯美味しく食事ができるように、早め早めに検査、治療をしっかりしていくことが大切と考えています。
当院の治療について
口腔内写真(カメラによるお口のお写真)の撮影
当院では初診時や、必要なタイミングでお口の中のお写真をお撮りさせていただいております。レントゲンとは違い、歯茎の色の変化を視覚的に見られるため、人によってはすぐに治療の効果を実感することができます。他にも噛み合わせや歯の形や色、詰め物の不具合などの現状をお伝えするために非常に有効と考えております。
歯周組織検査
現在の歯周病の進行度合いを、1つの歯につき6箇所で確認していきます。その他、歯茎からの出血や膿の出方、歯の揺れ具合を見ていきます。
少しチクチクするような感じがありますが、非常に大切な検査のため、ご協力をお願い致します。
ブラッシング指導
歯周病の一番の原因であるプラーク(柔らかい白い汚れ)を赤くなる液で染め、普段のケアで残りやすい部分を視覚的に確認していきます。
毎日歯科医院に来ていただき、残ったところをお掃除するのは難しいので、お家でのケアの効果を最大限に引き出せるお手伝いをさせていただきます。
高感度CRP、HbA1c(血液マーカー)の確認
当院では遠心分離により、2種類の血液マーカーを測る機械があります。炎症の強さを測るマーカー:高感度CRPと、歯周病との相関関係がある糖尿病のマーカー:HbA1cを測ることができ、外科手術の前や、健診になる前に炎症がコントロールされているかどうかを必要に応じて確認していきます。
※保険適応外となりますので、ご相談ください。
治療の流れ
Flow_01
問診
歯周病治療の最初のステップは、問診です。患者さんの口腔内の状態を詳しく確認することで、治療の方針や方法を決定します。問診では、歯周病の症状や経過、既往症、食生活、喫煙歴などをお聞きし、患者さんの健康状態や生活習慣についても把握します。
Flow_02
レントゲン撮影
歯周病治療において、レントゲン撮影は重要な診断手段の一つです。歯周病は、歯周破壊が進行すると歯の根の周りの骨も破壊されていきます。レントゲン撮影によって、歯の根の周りの骨の量や質、歯周破壊の程度を詳しく観察することができます。
Flow_03
歯周組織検査(基本検査1)
歯周組織検査により、歯周病の原因菌や炎症反応の程度を確認することができます。炎症反応の程度も評価でき、治療の成果を確認するための指標としても利用されます。
Flow_04
必要に応じブラッシング指導
正しいブラッシング方法により、歯周病を予防し、治療効果を高めることができます。
歯ブラシの種類や硬さ、ブラッシングのタイミングや方法、歯間ブラシの使い方などを丁寧に指導し、患者さんに合わせた個別のアドバイスを行います。
定期的にブラッシング指導を受けることで、正しいブラッシング習慣を身につけ、歯周病の発症や進行を予防することができます。
Flow_05
スケーリング(歯石の除去)
スケーリングは歯石や歯垢を取り除く治療方法の一つです。歯石や歯垢は、歯ブラシやフロスなどの自己処置だけでは取り除くことができないため、歯科医師か歯科衛生士が専用の器具を使用して取り除きます。スケーリングは、歯周ポケット内の汚れを取り除き、歯周病の進行を止める効果があります。
スケーリングを定期的に行うことで、歯周病の進行を予防し、歯を長く健康に保つことができます。
Flow_06
歯周組織検査(基本検査2)
クリーニング後の再評価
クリーニング後に、改めて歯周組織検査を行い、治療の成果を確認します。
Flow_07
SRP
SRP(Scaling and Root Planing)は、歯周病の治療方法の1つで、歯周ポケット内に蓄積した歯垢や歯石を取り除き、歯の表面を滑らかに整えることで、細菌の繁殖を防止し、歯周病の進行を止める治療法です。通常、局所麻酔を使用して行われ、通常の歯磨きやプロフェッショナルクリーニングでは取り除けない深い歯周ポケット内にまでアクセスし、病気の原因を除去します。
Flow_08
歯周組織検査(精密検査3)
flow_07の再評価
SRP後、改めて歯周組織検査を行い、治療の成果を確認します。
Flow_09
歯周外科手術(必要に応じ、歯茎を開いて中の歯石などを除去していきます)
歯周病の進行を止めるため、歯周ポケットの深さを減らすために必要に応じて行われます。歯石や歯垢を除去し、歯周ポケットを清掃して、歯周病の進行を防止します。
Flow_10
歯周組織検査(精密検査4)
flow_09の再評価
歯周外科手術後、改めて歯周組織検査を行い、治療の成果を確認します。
Flow_11
メインテナンスへ
歯周病治療後のメインテナンスは、歯周病の再発や進行を防止するために非常に重要です。メインテナンスには、定期的な口腔検診、専門家によるプロフェッショナルクリーニング、適切な口腔衛生の維持が含まれます。定期的な検診によって、歯周病の早期発見や治療が可能になります。