コラム

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『ホワイトニングの選び方』〜その種類と違い〜

鏡を見た時、ふと歯が茶色くなったなと感じることはありませんか?

日々の食事や、また年齢を重ねることによっても歯の色が濃くなります。
また、外傷(ぶつけたり)や薬の副作用で色が変化することもあります。

その改善には様々な方法がありますが、歯の中の色素を分解することにより歯の色を明るくする方法がホワイトニングです。

 

ホワイトニングには大きく分けて、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。

簡単にいうと、オフィスホワイトニングは歯科医院で高濃度の薬液を使用して行うもの、ホームホワイトニングはご自宅で自身で行うものになります。

最も効果が出やすいのは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する”デュアルホワイトニング”となります。

 

⑴ホワイトニングって何?

ホワイトニングとは、歯の中の色素を分解することにより、歯の色を白くする施術を指します。

クリーニングとホワイトニングの違いとして、

『クリーニング』→歯の外側の汚れを落とす
『ホワイトニング』→歯の中の色素を分解する

そのため、クリーニングとホワイトニングは別のものですが、歯を白くしたい場合は先にクリーニングを行い、着色を落としてからホワイトニングを行うととても効果が出やすくなります。

 

⑵それぞれの流れ

①オフィスホワイトニング

…歯科医院で受けるホワイトニング方法です。

使用する薬剤は病院ごとに異なりますが、病院でしか扱えない高い濃度の薬液を使用して、施術を行います。

 

当院での手順

カウンセリング
どのような状態を目指しているのかの聞き取りや、術後の注意事項などをお伝えしていきます。
術後との比較として、現在の歯の色がわかるようにお写真を撮影させていただいております。

 

歯茎の保護
薬液の濃度が高いため、歯茎に触れると白っぽく火傷をしたような状態になるため、歯茎に付かないように保護材を塗布します。

 

薬液の塗布
高濃度の過酸化水素の薬液を歯の表面に均一に塗布します。
当院では『オパールエッセンスブースト』という過酸化水素35%(混和前)の濃度の物を使用しております。

 

光照射
薬液を塗布した状態でホワイトニング専用の光照射器(ブリリカビアンコ)によって光を照射し、しばらく薬液が反応し終わるのを待ちます。
専用の照射器を使用することで、薬液が歯と触れる時間が短くて済むため、術後の知覚過敏の症状を出にくくすることができます。

 

薬液の除去
反応を終えた薬液を一度除去します。

 

3〜5の行程を再度行います。

 

色調の確認
術前の写真と比較して、どのくらいトーンアップしたかを確認します。

 

トリートメントケア
研磨目的成分無配合のナノ粒子ハイドロキシアパタイトを主とするペーストにより、歯の表面をよりツルツルに仕上げ、新たな着色がつきづらくします。
💡ハイドロキシアパタイトとは歯の主成分であり、歯の細かい傷を補修してくれるイメージです。

 

 

②ホームホワイトニング

…ご自宅でご自身のタイミングでホワイトニングを行っていただく方法です。

当院では2種類のホームホワイトニングを取り扱っています

 

『オパールエッセンス』

…型取りをして作製したご自身専用のホワイトニングトレー(マウスピースのようなもの)に、ご自身で薬液を入れていただくタイプ

 

<当院での手順>

カウンセリング
オフィスホワイトニングと同様にカウンセリングから行います。

 

型取り
専用のホワイトニングトレーを作製するために、型取りを行います。

 

トレーの試適
作製したトレーが問題なくはまるかを確認し、大丈夫であれば注入してもらう薬液と合わせてお渡しします。
1日2時間を最大2週間使用していただきます。

 

色調の確認
後日、術前の写真と比較して、どのくらいトーンアップしたかを確認します。

 

 

☆『オパールエッセンスGo

…柔らかい既成のトレーにすでに薬液が入っており、とても簡易的にホワイトニングが行えるタイプ

 

<当院での手順>

カウンセリング
オフィスホワイトニングと同様にカウンセリングから行います。

 

ホワイトニング材のお渡し

『オパールエッセンスGo』は個包装となったトレー(薬液の入った既成のマウスピースのような物)が10個入っています。
1日90分を最大10日間使用していただきます。
型取りが必要ないため、当日にお渡しができます。
すでに薬液が染み込んだトレーを上下はめていただくので、とても簡単に使用していただくことができます。

 

色調の確認
後日、術前の写真と比較して、どのくらいトーンアップしたかを確認します。

 

 

⑶こんな人にオススメ!

・オフィスホワイトニング

▷めんどくさいことはあまり好きではない

▷短時間で効果を得たい

▷プロに任せたい

 

・オパールエッセンス

…型取りをして作製したご自身専用のホワイトニングトレー(マウスピースのようなもの)に、ご自身で薬液を入れていただくタイプ

▷継続してホワイトニングを続けたい

▷好きな時間にやりたい

 

・オパールエッセンスGo

…既成のトレーにすでに薬液が入っており、とても簡易的にホワイトニングが行えるタイプ

▷めんどくさいことはあまり好きではない

▷好きな時間にやりたい

▷家でなら1〜2時間何か作業する間にできそう

▷大きな歯列不正がない

▷お試しでやってみたい

 

デュアルホワイトニング(オフィス+ホームどちらも)

▷確実な効果を出したい

▷長く効果を維持したい

 

 

⑷ホワイトニングの注意点

①しみやすい人は注意が必要

ホワイトニング後、特にホームホワイトニングのように長く液を作用させるものは術後にしみる症状が出ることがあります。
その場合はお申し出ください。知覚過敏対策用のジェルを塗布することができます。

 

②色の濃いものが好き

色の濃い食べ物、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、赤ワインなどの飲食の習慣は後戻りの原因となります。
施術後24時間は控えるようにしていただき、その後も意識して頻度を減らすなど気をつけていただくと効果が保ちやすくなります。

 

③喫煙している

食事と同じで再び歯に着色がしやすく、せっかくの効果が保ちづらくなってしまいます。

 

④詰め物や被せ物がたくさん入っている

人工物の部分は、色が変化しないため、ホワイトニングをするとご自身の歯の部分だけが白くなります。
そのため、色の差がより強くなるので、ホワイトニング後に歯に合わせてやり直しをすることがあります。

 

 

⑸まとめ

日々お食事をする中で、どうしても歯には色素が沈着してしまいます。

結婚式など何かのイベントの前に、クリーニングと合わせて行ってみてはどうでしょうか。